ポストモダンと散歩中

長くなりがち。

Eメールの敬語ごときで心が乱された話

最近母校の学部生とEメールをやりとりする機会が何度かあった。

 

女子学生はおおむね正しい敬語で気持ちのよい文章を書いてくれたのだが、男子学生の中には文語が苦手な人が何人かいて、頭の痛くなるようなメールをよこしてきた。この傾向は一般的なものなのかは分からないけれど、経験上女性の方が言葉の使い方全般に気を使うことが多いように思う。

 

受けとったメールでは、丁寧さを求めるばかりに「君は武士か」と言いたくならんばかりのしゃちこばった不自然な文体になったり、普段使い慣れない言葉を使ったのか、逆に上から目線になっていたりした。例えば、「分かりました」「承りました」と素直に言えばいいところを、「了承しました」と書いてあって、上司からもらったメールみたいになっていたり、「私のためにそこまでしていただくのは恐縮ですが」の代わりに「私のためにそこまでしていただくのは納得いかないのですが」などと書いてしまっていて、言いたいことは分かるんだけどなんだかおかしい言い回しが出てきたりするのである。今時よくできる留学生の方がきちんとしたメールを書けるんじゃないだろうか。

 

この話の恐ろしいところは、私の母校がいわゆるランクの高い大学であることだ。日本でとても勉強ができるとされている私の母校の学生がこんなメールを書いているということは、ランクの低い大学ではもっとメールが書けない学生がいるということだろうか。それとも偏差値と文章能力は関係ないのだろうか。まともにメールが書けないのに、卒業論文なんて書けるのだろうか。おばさんは心配になった。

 

大学生は大人であるし、私は彼らを指導する立場にないので、メールの文章の間違いをわざわざ指摘するのは失礼にあたるだろう。私の日本語だって全く完璧ではない。でも、奇妙な表現で綴られたメールを読むと、もやもやするのだ。これは私が歳をとったということかしら。こんなことはスルーすればいいのに、心を乱されてしまって、修行が足りんなと思うのだった。私ももやもやメールをだれかに送りつけているかもしれない。他山の石としたいものである。